「JR貨物フェア2017」アンケート内ご質問の回答(地元のJR貨物職員のご担当者より)

今年も「JR貨物フェア2017」にお越しいただき、本当にありがとうございました。吹田市・豊中市・摂津市といった近隣の皆様をはじめ、関東・四国方面から足を運んでいただいた方もおられました。当フェアが今では毎年の恒例フェアとなり、改めて多くの皆様に愛されていることに気付かされ、本当に嬉しい思いで一杯です。
今回、御来場いただいた皆様には、アンケートの回答に御協力いただきました。御回答いただき、ありがとうございました。この場を通じて、御礼申し上げます。この回答は、「貴重な声」として受け止め、今後、当フェアの開催にあたり、テーマ選定や改善などの参考にさせていただきます。
また、アンケートではJR貨物に関する質問と子供たちからのメッセージをいくつか頂戴しましたので、このホームページを通じて、その回答と運転士からのメッセージを掲載したいと思います。なお、掲載ページの容量や業務上の観点などから全ての質問に回答はできませんので、御了承下さい。

(「JR貨物フェア」担当者より)

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JR貨物フェア2017アンケート回答

①EF66形式などは、今はどこからどこまで走っていますか?

⇒現在(平成29年3月4日改正)は、西は下関貨物駅(山口県)から東は越谷貨物ターミナル駅(埼玉県)、宇都宮貨物ターミナル駅(栃木県)まで運転しており、主に東海道・山陽本線を中心に運転しています。なお、ダイヤが大幅に乱れた場合や機関車の運用の都合で、普段は走らない高崎方面や黒磯駅まで運転する場合もあります。

②吹田貨物ターミナル駅・吹田機関区の一般公開はありますか?

⇒現在のところ、一般公開や見学会などは計画しておりません。近隣への騒音、道路混雑や構内の安全対策、通常業務に支障を出さない為の要員確保なども課題であり、我々としても皆様のご要望にお応えできていないことは反省すべき点であります。
今後も、吹田にぎわい観光協会とともに貨物フェアや万博鉄道まつりなどを中心に開催していきたいと考えております。

③吹田では金太郎はなぜ走らないのですか?

⇒機関車は、走る線区の条件によって使用される車種が決められています。走る線区の条件とは、直流電化方式や交流電化方式、非電化区間、山岳地帯の急勾配など様々です。金太郎(EH500形式)は、直流・交流電化方式の線区に対応した機関車でかつ、急勾配線区にも対応した機関車です。しかし、吹田を通る東海道本線は直流電化方式のみであり、かつ平坦線区です。したがって、これに対応した機関車であるEF65形式やEF66形式、EF200形式、EF210形式(桃太郎)が使用されます。線区の条件だけを見ると、金太郎も走ることはできますが、同線区では必要以上の性能を持つことになり、使用方としては適切ではありません。また、線区の問題だけでなく、違った車種の機関車を新たに走らせる為には、運転士や検修社員への教育も必要となり、簡単に走らせることはできません。

④グッズはどこで買えますか?

⇒JR貨物のホームページ(URL:http://www.jrfreight.co.jp/)から鉄道グッズが購入できますので、そちらを参考にして下さい。

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⑤夜、眠たくなりませんか?

⇒正直なところ、我々JR貨物の社員も人間ですから、眠たくなることはあります。貨物列車は、24時間営業で運行していますから、深夜帯の運転や貨物駅での作業なども多く発生します。もし、作業中に居眠りをしてしまうと、大事故にも繋がりかねません。その為、仕事に就く前には十分な休養を採り、万全な体調で業務に就いています。また、徹夜で作業することはなく、夜間にも休憩時間(仮眠)を設けており、安全の確保に努めています。

⑥貨物駅は、全国にいくつありますか?

⇒全国で貨物を取扱う駅は、244駅あります。

⑦時刻表はあるのですか?

⇒はい、あります。全国を走る貨物列車全てに時刻表があり、運転士はこれを基に時刻通りの運行に努めています。旅客駅に掲載される時刻表や配布されている時刻表には、貨物列車の時刻は掲載されません。貨物列車の時刻表は、毎年1回春のダイヤ改正に合わせて、公益社団法人鉄道貨物協会発行「貨物時刻表」が販売されます。こちらは大型書店やインターネットからも購入できます。詳しくは、公益社団法人鉄道貨物協会のホームページをご覧下さい。

⑧吹田機関区の機関士はどのあたりまで運転されますか?

⇒吹田貨物ターミナル駅を基点として、西は岡山貨物ターミナル駅(岡山県)、東は稲沢駅(愛知県)、北は敦賀駅(福井県)、南は百済貨物ターミナル駅(大阪府)になります。この他にも、吹田貨物ターミナル駅から分岐する貨物線を経て大阪貨物ターミナル駅や桜島線にある安治川口駅、車両メーカーの隣接駅である片町線の徳庵駅まで運転することがあります。

⑨貨物の主な荷物は何ですか?

⇒農産品・青果物、化学工業品、化学薬品、食料工業品、紙・パルプ、積み合わせ貨物(宅急便など)、自動車部品、家電・情報機器、エコ関連物資、引越荷物などを主に運んでいます。

⑩どれくらいの重さの荷物を運んでいるのか?また、最大何個のコンテナを運べるのか?

⇒列車や曜日によって、同じ列車であっても運ぶ荷物の重さは異なります。最大で考えると、コンテナ貨物列車の場合、1300トン(26両編成)まで運ぶことができます。これを12ftコンテナ(コンテナ内に5トンまで積載できる主力コンテナ。長さ×幅×高さ=3.6m×2.2m×2.2m。写真参照。)に置き換えると、130個のコンテナを一度に運ぶことができます。

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⑪国鉄時代のEF66形式をもっと走らせることはできますか?

⇒EF66形式には、国鉄時代に製造された0番台とJRになってから製造された100番台があります。両機は、現在全て吹田機関区に配置されており、計37台が運用に就いています(平成29年4月1日現在)。
その中でも、0番台は製造から40年以上が経過しており、老朽化が非常に目立ってきている状態です。
機関車内の機器が老朽化してくると、途中で故障し運転不能になる可能性も高くなります。それでは、貨物列車に遅延が発生し良質な輸送サービスを提供することができません。その為、EF210形式への置換えを進めています。今後も現存する0番台は、EF210-300番台へ置換えする予定です。

⑫JR淡路駅をはじめとしたおおさか東線が開通したら、貨物はどこを走るのですか?

⇒現状と変わりません。現在、新大阪駅~鴫野駅間では新設・複線化工事が進められています。現在は、貨物列車しか運転されていませんが、おおさか東線全線開業後は、旅客列車と同じ線路を走ります。

JR貨物の皆様へのお手紙(抜粋)

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お手紙のお返事

みんな、貨物フェアに来てくれて本当にありがとう!貨物列車の運転士さんの制服を着て運転台体験や記念写真を撮ったりしたかな?楽しんでくれたかな?
私は、吹田機関区で運転士をしています。毎日、ロクロク(EF66形式)や桃太郎(EF210形式)を運転して、たくさんの荷物を運んでいます。みんなが一生懸命書いてくれたお手紙1枚1枚読ませてもらったよ。運転していると、沿線の公園や道路から私たち運転士に向かって、笑顔で手を振ってくれて、ありがとう。みんなが見てくれていると、とても嬉しいです。
大きくなったら、運転士になりたい夢があるのは、とても素晴らしいことだよ。でも、そのためには学校でたくさん勉強をしないといけないし、ごはんもたくさん食べて、大きく丈夫な体に育ってほしいです。お父さんやお母さんの言うこともよく聞いてね!
これからも、私たち運転士もみんな安全第一で頑張って貨物列車を運転するからね。みんなも病気やケガをしないように、気をつけてね。また、来年も貨物フェアに来てね。楽しみに待っています。

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おわりに

今回も無事に「貨物フェア2017」を終えることができました。また、3月18日・19日に開催された万博鉄道まつりでは、JR貨物出店ブースにも大変多くの方々にお越しいただきました。本当にありがとうございました。
アンケートを読ませていただくと、鉄道好きの子供だけでなく、普段は乗ることができない貨物列車や近隣にある貨物駅にも興味を持たれている方も少なくありませんでした。私たちは、物流を担う貨物輸送であり、旅客輸送とは関係のないものに見えるかもしれません。しかし、同じ鉄路を走り、皆様の元へ「安全に・確実に」荷物をお届けすることが使命であり、その重要性は変わりありません。これからも益々、皆様に喜んでいただけるよう貢献してまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。

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